働く女性の家づくり 第3回 土地選びのポイント
働く女性の家づくり
第3回 土地選びのポイント
このコーナーは、家づくりのことに詳しい専門家に、女性目線で取材をしていくコーナーです。
奥さん、お母さん、女性が笑顔になって暮らせたら、家族が幸せになれるんじゃないか、
そんな思いで取材をしていきたいと思います。第3回目の今回は、「土地選びのポイント」です。
不動産のプロであるセンチュリー21幸和住宅販売の関口和寿さんに、土地選びのことを、伺いました。
よい土地、悪い土地の見分け方ってあるんですか?
気になることだと思いますが、悪い不動産というのはないんです。
例えば三角形の土地とか傾斜地でも、それを活かせる家が建てば「いい買い物をした」になると思います。
旗竿地(はたざおち)は、ダメって言われるのも全国的に見ればの話なので、茨城なら悪くないことも多いです。
旗竿地ってなんですか?
道路(公道)に面していない土地で、手前に建っている家の脇に細長い道を作って、
そこから入っていくような土地のことを、その形が「旗竿」に似ているので、こう呼ぶんです。
この細長い土地が茨城だと幅3メートルくらいあることが多く、ちょっとした駐車場も作れてしまう。
それでいて、道路に面している家より安く買えるので、お得な土地とも言えます。
土地だけ先に買っておきたいという人がいますが
土地だけ探している人には「よく考えて」と伝えます。
土地を買ってから注文住宅を建てると地形的に無理なことが発生して、夢を諦めなければいけないことが起きます。
そのため、どんな家が建てたいのか、どんな環境で建てたいのかよく考えて、
家をお願いする工務店さんに出会ってから、来てくださいね!と言うことが多いですね。
そうすれば、ご本人と工務店さん、私たち不動産会社の力を合わせて、希望と予算に合った土地を見つけることが出来ます。
建売住宅を買う場合はどんなことに注意すればいいですか?
建売住宅は、消去法で探してみるといいですよ。まず、これだけは譲れないという条件を10個あげてもらう。
その10個に当てはまる物件がなければ優先順位の高いもの5個に減らしてみる。
それでも見つからなければ、この夢だけは叶えたいと思うもの3個に絞る。
建売住宅を探している人に、伝えたいことがあって、
それは「注文住宅は高くて買えないと思わないで欲しい」ということなんです。
本当はこんな家に住みたいけれど、うちじゃ無理って諦めてしまわないで欲しい。
最初に話しましたが、土地の価格によっては、同じ予算で注文住宅が買えることもありますから。
具体的に教えてもらえますか
図を見ながら説明すると、
1・道路に面した四角形の土地、
2・その奥にある旗竿地の四角形の土地、
3・土地の形が三角形の土地、
この3つの土地があります。土地と住宅の予算は3,000万円とすると
1・道路に面した四角形の土地
土地代…1,500万円
住宅…1,500万円
2・その奥にある旗竿地の四角形の土地
土地代…1,000万円
住宅…2,000万円
3・土地の形が三角形の土地
土地代…1,000万円
住宅…2,000万円
※広さは公道に面した土地の1.5倍
土地選びによって、住宅の予算がぐっと変わってきます。
注文住宅が建てられる可能性も出てくるし、また、住宅の予算を1,500万円に抑えれば、
500万円予算が浮くことになり、車が買えちゃうということも(笑)
もちろん、条件の悪い土地がおすすめという訳ではなく
「建て方次第」で、どんな土地でも良い家は建てられるということが伝えたいんです。
優先順位の決め方が難しいですね
そうなんですよね。なかなか決められない人は、優先順位の整理が出来ていない人が多いです。
家族みんなで話し合って、駅に近いなどの条件の他にも、家族でどう暮らしたいか将来的なことも考えて、
優先順位を見つけて欲しいですね。
それから、資金計画も大切ですよね
もちろんです。これが一番大切!
土地を現金で買ってしまって、望み通りの家が建てられなくなるとか、
何かを我慢して生活しなくてはいけないって、本当に残念なので。
工務店さんを交えて、プロの話を聞きながら、資金計画をしていくことをおすすめしています。
今回の専門家は…
センチュリー21幸和住宅販売
関口和寿さん
「すべてはお客様のために」をモットーに、加盟時の審査が厳しいと言われるセンチュリー21に加盟。
コンビニ感覚で入れて、気軽に相談できる不動産会社を目指して今年10月、取手市新町に移転オープン。
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