ケール100%の青汁を原料栽培から一貫生産。つくば「ベルファーム」のこだわりがすごい!
「青汁」と聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか?「不足しがちな野菜を補える」「苦くて飲みづらい」「美容やダイエットに良さそう」などなど…。
興味はあるけどチャレンジする機会が無かったという人も多いかもしれません。
つくば市にあるベルファームの青汁は、30年にわたり、全国のユーザーに愛されてきたロングセラー。
通販のほか、県内外の百貨店や高級スーパーでも取り扱われています。
フレッシュな野菜の美味しさと栄養がいっぱいに詰まった青汁は、どうやって作られていて、
どんな思いが込められているのかを取材してきました。
記事の後半では、青汁の購入方法や、直売店&ジューススタンドについてもご紹介します。
全国のファンに愛されるベルファームの青汁。3つのこだわりポイントとは?
株式会社ベルファームは、つくば市下岩崎に本社を置く農業生産法人です。1992年の設立以来、冷凍の青汁や生搾りジュース、有機野菜を主に生産してきました。
原料のケールを自社農場で栽培するところから、加工、販売まで一貫して手掛けている全国的にも珍しいスタイルの青汁メーカーです。
ベルファーム創業者の鈴木靜夫さん(現会長)は、もともとは都内で働くサラリーマンでした。
青汁で元気を回復した自身の経験をきっかけに、「人々の健康をサポートする青汁を普及させたい」という志のもと、ゼロから青汁の生産を始めたのだそうです。
今回お話をうかがったのは、鈴木靜夫会長の奥様である鈴木千代子社長(写真右)と、20年にわたり青汁の生産を支える工場長の永島孝一さん(写真左)。
ベルファームの青汁が全国の人たちから愛される秘訣はどこにあるのでしょう?
①農薬・化学肥料不使用の野菜を使用
約10ヘクタールあるベルファームの農場。青汁やジュースの原料となるケール・にんじん・ビーツなど、10品目以上の野菜を全て農薬・化学肥料を使わずに有機栽培しています。
自分や家族が日々口にする食品は、なるべく農薬を使っていないものを選びたいという人も多いでしょう。
とはいえ、農薬や化学肥料を使わない栽培は、多くの手間と労力がかかり、私たち消費者が想像する以上に大変なことなんです。
ベルファームの農場では、薬剤に頼らずに病害虫の被害を抑えるため、さまざまな工夫をしています。
(写真左)ケール畑のそばでモンシロチョウが好むハーブを栽培して虫を誘引し、ケールに虫が寄り付きにくくしています。
(写真右)太陽光を利用して土を消毒する「太陽熱土壌消毒」。ビニールを敷いて土の温度を上げ、土中に存在する雑草の種や病原菌を減らす効果が期待できます。
「安心して飲んでいただける青汁をという志のもと、どんな手間も惜しみません」と永島さん。
「健康な野菜は健康な土から作られる」というのがベルファームの信念。農場の土は驚くほど柔らかくふかふかで、これは土の状態を改善する力を持つ微生物がたくさん住んでいる証拠なのだそう。
土の中の微生物は、化学肥料を使うと減ってしまうと言われています。ベルファームでは、ジュースを作るときに出た野菜カスや米ぬかで作った自家製堆肥を利用し、微生物のエサになる有機質が豊富な土を作ってきました。
②野菜そのままの味わいが残る「低速すり搾り製法」
栽培方法だけでなく、青汁の加工方法にも強いこだわりがあります。
野菜には、ビタミンCや酵素など熱に弱い成分が豊富。一般的なミキサーでは刃が高速回転するときに熱が生じるため、多くの栄養素が失われてしまいます。
そこで、鈴木会長自らが野菜の成分を壊しにくい機械を開発し、特許も取得。独自の「低速すり搾り製法」により、野菜の栄養や旨味をそのままジュースに閉じ込めることを可能にしました。
また、野菜に含まれる食物繊維には水溶性・不溶性の2種類があります。消化に時間のかかる不溶性食物繊維を除くことで、胃腸に負担をかけずにサラッと飲めるジュースに仕上がっているのもポイント。
ベルファームのジュースが「野菜を飲んでいるみたい」と評価されるのは、こだわりぬいた特殊な製法に秘密があったのです!
③収穫から最短2時間でジュースに加工
ベルファームの大きな特徴のひとつが、農場と工場の近さ。近いというより、もはや畑の中に工場が建っています(笑)
野菜の風味や成分は、収穫直後からどんどん劣化していきます。採りたての美味しさを味わえるジュースにするため、農場と工場を同じ場所につくったのだそう。
収穫された野菜は、最短2時間でジュースになり急速冷凍されます。まさに「しぼりたて」という表現がぴったり!
ベルファームの青汁は、畑でかじらせてもらったケール葉そのもののまっすぐな味がしました!
青汁の力で豊かな毎日を送ってもらいたい
ベルファーム創業当時から、鈴木靜夫会長と二人三脚で青汁を作り続けてきた千代子社長。
「最近は、子育て中の若いお母さん世代のお客様も増えてきた印象ですね。青汁を飲む習慣ができたことで心身ともに元気になり、忙しい毎日でも頑張れるとおっしゃってくれて。
青汁を通して心にも元気を与えられるなら、こんなにうれしいことはないです。
そうしたお客様のご期待に沿うためにも、徹底した品質管理のもと、安心して飲んでいただける商品を届けたいと思っています」
と話してくれました。
工場長の永島さんは、もともと新聞の営業マンとしてベルファームを訪問していました。あるとき、ベルファームのほうれん草を食べたところ、あまりの甘さにびっくり。
「どうしたらこんなに美味しい野菜が作れるのか知りたい!この感動を多くの人に届けたい!」という思いでベルファームに転職されたのだそうです。
工場長として青汁生産に携わるほか、営業や広報活動も担当する永島さん。
「最近ではファスティング(断食)に野菜ジュースを取り入れる人が増えているなど、青汁やジュースの飲み方も多様化しています。
今後は、商品そのものの魅力に加え、飲み方や楽しみ方といった部分も提案していければ」と展望します。
ベルファームで働くスタッフは、20代~80代までと年齢層が幅広いことが特徴。皆さん、いきいきと働いていらっしゃるのが印象的でした。
「いくつになっても、やりがいを持って働いてもらえる環境にしたいです。力仕事など若者だからできる仕事もあるし、人生経験の豊富な先輩が私たちに教えてくれることもたくさんあると思います。
異世代がお互いに支え合い、相乗効果でより良い製品を作っていきたいですね」と永島さん。
直売店&ジューススタンドでフレッシュ野菜を味わおう!
ベルファームの本社(茨城県つくば市下岩崎1041-1)には、青汁やベルファームの畑で採れた野菜の直売所&ジューススタンドを併設。
ジューススタンドでは、風味や飲みやすさが異なる3種類の青汁のほか、野菜やフルーツのフレッシュジュースをその場でいただくことができます。
この時季のおすすめは、茨城県産メロン100%使用のメロンジュース。
「まるでメロンをかじっているかのような贅沢さ」とメディアにも多数取り上げられる人気商品です。
ベルファームでは、商品の愛飲者や地域の人々とのつながりを大切にしたいという思いから、収穫体験などのイベントも不定期で開催しています。
「野菜嫌いな子どもでも自分で収穫した野菜なら食べてくれますよ。食育の一環として、ぜひ遊びに来てくださいね」と鈴木社長。
開催情報は、ベルファームのホームページや各種SNSからチェックしてみてください。
ベルファームの青汁の購入方法・アレンジレシピ
ベルファームの青汁は、直売店で購入できるほか、通販でお取り寄せすることも可能。県内外の百貨店やスーパーでも販売されています。
詳しい商品ラインナップや価格はベルファームの通販サイトで。
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鈴木社長に、青汁のおすすめの飲み方を聞きました。初心者やお子さんで青汁が飲みにくいと感じるときは、豆乳やすりつぶしたバナナを混ぜるとぐっと飲みやすくなるのだとか。
夏場には、凍ったままの1パック+解凍した1パックを混ぜ「フローズン青汁」にして楽しむのもおすすめだと言います。半分凍った状態でいただくことで、青臭さや苦味もグッと軽減されそうですね!
自宅で食事する機会が増えた昨今、栄養バランスが気になる人も多いはず。原料から製法までとことんこだわりぬいたベルファームの青汁を、日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょう?
株式会社ベルファーム
茨城県つくば市下岩崎1041-1
電話番号 0120-361-366
ベルファーム直売店
営業日 年中無休(年末年始を除く/臨時休業あり)
営業時間 9:00~17:30
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