【つくばみらい】特集:「きらくやまプロジェクト」、進行中!
つくばみらい市の“きらくやまふれあいの丘”を知っていますか?
「いつもお風呂を利用している」「季節ごとのイベントには必ず訪れる」という方も多いのではないでしょうか。
今回はその名を冠した「きらくやまプロジェクト」が進行中とのことで、プロジェクトの中心となっている、つくばみらい市職員とつくばみらい市社会福祉協議会の方々(敬称略)にお集まりいただきました。
“きらくやまふれあいの丘”とは?
—まず、“きらくやまふれあいの丘”とは、どのような施設ですか?
企画政策課 大野 :
“きらくやまふれあいの丘”はつくばみらい市南東部に位置し、みらい平地区から車で15分ほど。平成6年にオープンした、サウナ併設の入浴施設や音楽ホールなどの屋内施設、ゲートボール場やテニスコートなどの屋外設備を備える総合福祉施設です。
—平日でもゲートボールやトレーニングルームなど、ご利用の方が多くいらっしゃいますね。
社会福祉課 中山 :
年配の方には大変人気で、特に入浴施設は市外からもよくご利用いただいています。
“きらくやまふれあいの丘”オープン当初は、子どもから年配の方まで楽しめる憩いの広場として、多世代交流の場として賑わっていました。
残念なことにアスレチック広場の遊具が老朽化で撤去された後は、訪れる親子連れの数が減少してしまったんです。
—つくばみらい市では、若い世帯の人口が増えているとお聞きしていますが。
企画政策課 黒田 :
つくばエクスプレスみらい平駅を中心とするみらい平地区の人口は増えているのですが、人口増加に比して人々が交流する場が不足しているのが現状です。
つくばみらい市にとって、“きらくやまふれあいの丘”は貴重な資源。
“きらくやまふれあいの丘”を、かつての活気や賑わいを取り戻し、多世代交流拠点として再生させよう!と立ち上げられたのが「きらくやまプロジェクト」です。
「きらくやまプロジェクト」とは?
—具体的には、どのようなプロジェクトですか。
大野 :
令和2年12月から、企画政策課、社会福祉課、つくばみらい市社会福祉協議会など課を越えたプロジェクトチームを立ち上げ、議論を重ねてきました。
議論を重ねた結果、一度に多世代を目標にするのは難しいので、まずは子育て世代にターゲットを絞ることにしました。
今年度から先行事業として、大型遊具とインクルーシブ遊具の設置に取り組んでいます。令和5年の春には工事が完了し、みなさんに楽しんでいただける予定です。
—財源はどのように確保したのですか?
大野 :
つくばみらい市はふるさと納税に力を入れており、今回はガバメントクラウドファンディング®(ふるさとチョイス)という寄附制度を活用しました。
ガバメントクラウドファンディング®では、自治体がそれぞれ抱える課題を解決するために、ふるさと納税の寄附金の使い道をプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した方に寄附を募っています。
「きらくやまプロジェクト」では、自由に選べるお礼の品も好評で全国からご賛同いただき、1/31現在で目標金額1億5000万円の約80%ほどを達成することができています。
四季のきらくやま
—“きらくやまふれあいの丘”では、季節のイベントが行われているそうですね。
社会福祉協議会 浅川 :
社会福祉協議会は指定管理者として“きらくやまふれあいの丘”を管理運営しており、イベント運営も行っているんですよ。
大きなイベントは、冬のイルミネーションと春の桜まつりです。
冬のイルミネーションでは、約10万球の電球でライトアップし、ボランティア連絡協議会による豚汁配布が行われたり、キッチンカーの出店もあります。幻想的なフォトスポットとして人気です。
桜まつりは、毎年桜が咲く時期の2回の週末にわたって開催。今年は4月の第1、第2土日の予定です。日中はトレジャーラリーやビンゴ大会などのイベントがあり、ボランティア団体による飲食模擬店、夜は桜並木のライトアップが見どころです。
施設に向かう進入路は両サイドが桜並木で、満開の頃は本当に見事ですので、ぜひご覧いただきたいです。
「桜」は、「つくばみらい市の木」でもあるんですよ。
—イルミネーションや桜の写真に写っている、蒸気機関車が印象的ですね。
社会福祉協議会 坂本 :
ふれあい広場に設置されている蒸気機関車は、南満州鉄道を走っていた日本製のプレ二型という世界に1台しか残っていない、大変貴重な車両です。
老朽化が進んでしまっていますが、鉄道愛好家の方々がボランティアで時間をかけて修繕を行ってくれています。現在は防錆剤を施され部分的に銀色になっていますが、数年後には本来の黒い車体に赤と白のラインが入った姿をお見せできると思います。
つくばみらい市の取り組み
—つくばみらい市の街の活性化への取り組みについて、教えてください。
大野 :
昨年11月5日に、市民とアーティストが協力し、つくばみらい市に新たな文化を創り出すような芸術祭「MIRAI ART FESTIVAL」が開催されました。
—きらくやまの敷地内に、ワラで大きな像を作ったそうですね!
黒田 :
プレイベントの1つとして、人間の心の中の、野心や憧れ、妬みや夢、謎を表現するアート「Quemono(ケモノ) Works」が行われました。
市内の小学3、4年生が竹を素材に「こどもケモノ」を作成しました。
一方大人たちは、アーティストの指揮のもと、シティプロモーション事業で連携している企業の協力を得て稲わらを利用し大人の身長よりずっと大きな「おとなケモノ」を作りました。
インパクトのある作品が現在も展示されていますので、訪れた際にはぜひ見てくださいね。
—フェスティバル当日はどうでしたか。
黒田 :
きらくやまふれあいの丘「世代ふれあいの館」をメイン会場に、ホールでのトークショーやステージショー、プレイベントをドキュメンタリー映像で紹介したりしました。市民とアーティストたちが交流し、みなさんの心に残るイベントになったと思います。
「きらくやまプロジェクト」が今後目指すもの
—大型遊具が完成間近ですが、「きらくやまプロジェクト」は今後どんなことを目指していますか?
大野 :
Wi-Fi環境を整備して利便性を高めることや、水辺で遊べるエリアを整備するなど、色々な案が出ています。
つくばみらい市・筑波大学・つくば秀英高等学校で実施した高大連携プロジェクトなどで、幅広く意見を集めています。
—地域のみなさんへ一言お願いします。
大野 :
「きらくやまプロジェクト」では、“きらくやまふれあいの丘”をみなさんが集える、より魅力あるスペースへと変化させていきます。みなさん、ぜひ足を運んでくださいね。
記者は今回“きらくやまふれあいの丘”を初めて訪れましたが、 設備の多様さに驚きました。コロナ禍で現在は使われていない調理施設や食堂、会議室など、これからはレンタルスペースやコワーキングスペース等として利用できる可能性を感じました。
すこやか福祉館の「きらくやま 子育て支援室 こどもひろば」からは、小さな子が楽しめる手遊び歌が。今はハイハイの赤ちゃんたちも、直に大きくなって新しい大型遊具で遊べることでしょう。
今春の大型遊具完成はもうすぐ。今後も「きらくやまプロジェクト」の進行に、注目です。
つくばみらい市総合福祉施設 きらくやまふれあいの丘
住所 : 〒300-2312 茨城県つくばみらい市神生530番地(Map)
TEL : <すこやか福祉館> 0297-57-0123
FAX : <すこやか福祉館 >0297-57-1770
管理者 : つくばみらい市社会福祉協議会(HP : https://www2.tm-shakyo.jp/utilization/)
関連タグ
投稿者関連記事
コメント