vol.16:一花 ichika 本間 真由美

vol.16:一花 ichika 本間 真由美

  • 2023年5月12日 
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ガーデニングみらい平駅駅前・駅近

たくさんの花が咲く季節になりましたね。ガーデニングを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、つくばみらい市で根付きの植物を使った新しい寄せ植え技法・ギャザリング教室をオープンされた「一花 ichika」の本間 真由美さんにお話を伺いました。

新しい寄せ植え技法 ギャザリング

ギャザリングとは何ですか?

愛知県の青木英郎氏によって考案された、根付きの植物を使った寄せ植え技法です。まるでフラワーアレンジメントのように華やかに見えるのが特徴です。

土の代わりにヤシの実のチップを使うそうですね?

土の代わりに、天然ヤシの実を原料としたチップ・ベラボン®︎というものを使います。軽くて清潔、使用した後は可燃ゴミとして処分できる特徴があります。

真由美さんが実際に作って見せてくれました

ギャザリング技法を簡単に教えてください。

①植木鉢に半分くらいベラボン®︎を敷く。

②植えたい植物を、小さな株に分ける。

③複数の花やグリーンの株を、小さな花束のように組み合わせ、ユニットを作る。

④できたユニットを植木鉢に植え込んでいく。

ユニットを複数植え込み、隙間にベラボン®︎をしっかりと詰めれば完成です。

あっという間に完成しましたね!

ギャザリングでは、根鉢(根と土が一塊になった部分)を崩します。植物にストレスのかかる作業なので、極力手早く作業して負担を少なくするんですよ。

違う植物の株をくっつけることに驚きました。

ギャザリングではうまく植物を組み合わせることで、植物同士が支え合って育ちます。

ユニットをたくさん植え込むことで、華やかな作品に。切り花を楽しめるのは短期間ですが、ギャザリングは水やり等の簡単な手入れだけで作品によっては数ヶ月間楽しめます。

ギャザリング教室開業までの道のり

ギャザリングを始めたきっかけは?

ずっと子育てと家業で忙しくしていました。私はつくばみらい市で生まれ育ちましたが、11年前にみらい平に引っ越したのが、植物に対して目を向けるようになったきっかけです。

一級建築士の主人が建てた我が家はとても個性的で、中庭に木が1本生えているんです。住んでいるうちに、生活の中に植物があるって良いな、と思うようになって。

みらい平では、家庭菜園やガーデニングを趣味にされている方が多いんです。うちだけ何もないのも寂しいので、最初は我流で寄せ植えを作ったりしました。

我流では植物の相性の良い組み合わせが分かりませんし、すぐに枯らしてしまった。そこで、花屋さんの寄せ植え教室に通ってみたんです。段々と楽しくなり、自分の中で植物に対する情熱が増してきました。

その頃インスタグラムですごく素敵なお花の寄せ植えを見つけ、「ギャザリング」という技法で作っていると知りました。千葉県松戸市の花屋さんでギャザリングを初めて体験し、作品がとても簡単に可愛くできたので、自分がやりたいのはこれだ!と感じました。

心を動かすギャザリングとの出会い

ちょうどその頃コロナが流行しはじめ、松戸市の教室には通えなくなってしまって。始めたばかりで知識もなかったので、インターネットでギャザリングについて1つ1つ調べました。

茨城県では、桜川市の花屋「F. P. Chouette シュエット」でギャザリングを習えると知り、思い切って電話してみたんです。コロナ禍でしたが、シュエットのフローリスト 細谷みさ紀さんにお願いしてレッスンを体験させてもらいました。

その時ビオラのリースを作ったのですが、あまりにも素敵な作品に仕上がり、心から感動しました。お店の雰囲気、先生の人柄、全てが自分の波長にピタッと合って。ここで習いたい!という強い気持ちが生まれて、プロコースに通い始めました。

始めた時は、将来ギャザリングの講師になるかどうかは決心がつきませんでしたが、とにかくお花や寄せ植えの知識を学びたい一心でしたね。

お花が心を癒してくれる

当時、心身の不調で気分が沈む時がありました。大好きなお花を続けることで不調が緩和できると良いな、と思っていました。

そんな中さらに辛いことに、仲良くしていた従姉妹を失ったのです。あまりにも悲しく、ひどく落ち込みました。

色々悩んだり考えたりしましたが、それでも日々の生活を続けていくしかないですから。

限られた自分の人生の時間の中で精一杯やろう、大好きなギャザリングの講師になろう、と心が決まりました。シュエットの細谷さんが、開業に向けて背中を押してくれました。

同じ頃、自分の体質に合う漢方薬が見つかり体調も落ち着きました。

たくさんの出会いの中で

シュエットの同期数名との出会いも大きかったです。華道の師範の方、花屋さんに勤めている方、花屋さんを新たに始めた方などさまざま。いつも仲間から色々教えてもらったり、刺激をもらっています。

私自身まだまだたくさん学びたいので、今はシュエットのアドバンストコースに通っています。

ギャザリングは新しい技法で、一般的な園芸用の鉢や切り花用の花器やカゴなど、様々な器に飾れる自由さがあります。私も更に新しい楽しみ方ができないか、いつも研究しているんですよ。

ギャザリング作品の販売もされているそうですね。

シュエットでは年に回イベントがあるのですが、体調を崩しクリスマスイベントに参加できなかったんです。

イベント向けに用意した作品の行き場がなくなって、困りました。みらい平に「ル・シエル・ブルー」というパン屋さんがあるのですが、お店先に置いて販売させてもらえないか、無理を承知でお尋ねしてみたんです。なんと快諾いただいただけでなく、お店の駐車場を使ってマルシェを開かせてもらえることになって!

マルシェとなると、数点だけ販売という訳にはいきませんから、たくさん作品を作りました。ギャザリングを始めてから精力的にインスタグラムで発信するようになっていたので、それを見て来店してくれる方や、パン屋さんのお客さんも、みなさんたくさんの作品を買っていってくれました。

これから「一花」の目指すものを教えてください。

最近の物価高にも関わらず作品を買っていただけるのは、本当にありがたいですし、私のセンスを信頼して買って頂けることをとても嬉しく思っています。

「ギャザリングの世界観で寄せ植えを楽しみ、心が豊かになる時間」を買ってくださると感じていて、これからもセンスや技術に磨きをかけ、価格に見合う価値のある作品を作っていきたいです。

地域のみなさんへメッセージをお願いします。

コロナの流行で、コミュニケーションの大切さをしみじみ感じました。

「一花」は、楽しくおしゃべりしたり、誰かとつながりたい人が気軽に来れる教室を目指しています。「一花」ではギャザリングの技法や魅力をお伝えするのはもちろんですが、花を通して人と人がつながれる場にしたいな、と思っています。

根付きの植物を使った新しい寄せ植え技法、ギャザリング。新しい園芸の技術を習いたい人も、新しい趣味を始めたい人も、気軽に挑戦できるのではないでしょうか。

楽しく充実した時間を過ごせること間違いなしの真由美さんのギャザリング教室「一花」、オススメです。

一花 ichika

所在地 :茨城県つくばみらい市みらい平駅周辺(詳細はご予約時にご案内します)

TEL :090-2252-8232

Email:  rinko1533@gmail.com

Instagram: https://www.instagram.com/ichika2023flower/

*レッスン詳細についてはInstagramのDM・電話・メール等でお問い合わせください*

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シンヴィング編集部

1994年創刊の地域情報紙シンヴィング。 もっと『守谷』『取手』『つくばみらい』を合言葉に茨城県南地域の情報をお届けします。

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