【つくばみらい】土曜日だけオープンするスパイスカレー店「curry GLASS ONION」
みらい平駅近くの住宅街にあるブルーの看板が目印の一軒家。
訪れた日には玄関前にラベンダーの花が咲き誇り、爽やかな香りに包まれていました。
ここで土曜日だけオープンする「curry GLASS ONION」(カリーグラスオニオン)。
オーナーの武藤正道さんが作る絶品のスパイスカレーが味わえるお店です。
ふらっと立ち寄りたくなるような、緑に囲まれた優しい雰囲気のお店。
駐車場はお店の前に4台分あります。
店内に足を踏み入れると、まず目に入るのがたくさんのレコードジャケット。
ビートルズやエルトン・ジョン、シカゴ、デヴィッド・ボウイなど、往年のスターたちのレコードジャケットが壁一面にディスプレイされています。
実はオーナーは大のロック好きで、自身もギターを演奏するそう。
店名の「GLASS ONION」もビートルズの曲名から取ったそうです。
すべてレコードが入っていて、リクエストすればかけてくれるとのこと。
ファンにはたまりません。
そして反対側の壁には絵本がいっぱい。
平日には奥様が絵本カフェを開いていて、平日と土曜日で違うお店になるところがおもしろいところ。
白を基調とした店内には、レコードジャケットと絵本とまるで違うものがディスプレイされていながら違和感がなく、居心地のいい空間になっています。
こちらで頂けるのはスパイスたっぷりのオリジナル本格カレー。
野菜を煮込み、インドやスリランカなど食べられている国や地域に合わせてスパイスを配合した、素材の旨味豊富な深い味わいのカレーが頂けます。
メニューは「本日のカレー」と定番のカレーが2種類。
「本日のカレー」は日替わりで、店内の黒板に書かれています。
この日の「本日のカレー」は「ワルタラチャ・ベイガン・チキン」。
早速、こちらの聞き慣れない料理名のカレーをオーダーしました。
どんなカレーが出てくるか楽しみです。
こちらが本日のカレー「ワルタラチャ・ベイガン・チキン」。
すべてのカレーには日替わりで3種類の副菜が付きます。
ワルタラチャとはココナッツやフェンネルなどのスパイスをローストしペーストにしたものをカレーのグレービーにした主に南インドの定番料理のこと。
ベイガンはナスのことで、チキンとナスのローストココナッツベースのカレーです。
たっぷりトッピングされたガーリックホイップバターを溶かしながらいただきます。
一口食べると口の中にココナッツの風味が広がり、同時にたくさんのスパイスのエキゾチックな味と香りが絡み合って、まさに南国テイスト!
ローストココナッツの甘苦くてマイルドな香ばしさに、フェンネルとコリアンダーを軸にした薫り高いパウダースパイス、オイルの風味づけにはマスタードシードやフェヌグリーク、クローブなどのホールスパイスと、スパイスをふんだんに使っているとのこと。
辛さは控えめで、野菜の旨味とスパイスが融合した芳醇なおいしさが楽しめます.
ルーにたっぷりの野菜が溶け込み、さらっとしていて重くなく、胃にすっと入っていくような感覚。
体も喜びそうな本格カレーです。
ガーリックホイップバターと合わせると、コクと風味がプラスされ、味変して最後まで美味しく頂けました。
この日の副菜は(左から)
・ビーツとチャナ豆のポリヤル
・ポテトとオクラのテルダーラ
・水菜とレモンのサンボル
ポリヤルとは野菜をスパイスとココナッツファインで炒め煮した南インド料理。
ビーツが入っているので色鮮やかでチャナ豆の食感も楽しめます。
テルダーラとはスリランカの炒め物。
本場ではモルディブフィッシュを使うそうですが、今回はカツオ節を使用。
魚介の風味がアクセントになっていて、日本人にもなじみやすい味です。
そしてサンボルとはスリランカ料理定番の副菜で、主に葉物の野菜のみじん切りとココナッツファインを柑橘系果汁で和えたもの。
水菜とレモンに紫玉ねぎも入って、爽やかでさっぱりしています。
どれもスパイスの風味が利いていて、異国の味を楽しめました。
これらはそのまま食べてもよし、
カレーとの相性も抜群なので、カレーに混ぜて食べるのもおすすめです。
メニューは他に、定番カレーが2種類。
レンズ豆や地元野菜がたっぷり入り、辛みを抑えたオリジナルの「キーマカレー」と
爽やかな酸味と辛みが絶妙にマッチした西インドのカレー「ポークビンダルー」です。
ポークビンダルーに、つくばみらい市のハム・ソーセージ・マイスター「いくとせ」の「フライシュケーゼ」(ドイツ版ミートローフ)をトッピングしたコラボメニュー「いくとせフライシュケーゼビンダルー」も美味しそう!
カレー「沼」にはまってカレー店をオープン
カレー好きが高じてカレー店を始めたというオーナー。
野菜と多様なスパイス、様々な種類のオイルで作るカレーは、材料の組み合わせで無限に種類が作れるそうで、いろいろな組み合わせを試してさまざまな味を作り出すのが楽しく、「沼」にはまってしまったのだそう。
「本日のカレー」のアイデアも尽きることがないそうです。
そんなオーナーがカレー作りでこだわっているのが、塩味をなるべく控え、野菜の美味しさやコクを最大限に活かすこと。
最後まで飽きずに食べられ、食べ終わったときにちょうど満足できるような塩味を心がけているそうです。
野菜をたくさん食べてほしいと、主に地元で採れる旬の野菜を使い、カレーにも副菜にも野菜がたっぷり。
そもそもインドやネパール、スリランカなどの料理は野菜がメインなので、「本場のベジカレーに日本で人気の肉を使ったカレーを融合する」イメージなのだとか。
たくさんの野菜にさまざまなスパイスを加えた、いわば薬膳料理のようなもので、
そのような食文化も伝えていきたいと、副菜にもこだわり、これらの地域の家庭料理を出しています。
訪れる度に違った味に出会える「curry GLASS ONION」。
副菜も含めて、今度はどんな料理に出会えるかワクワクします。
オーナーがイメージする無限のレシピから作るカレーを楽しみに、足繁く通いたくなるお店です。
食と音楽、アートで地域の文化交流の場に
そして毎月第3土曜の夜にはライブ会場に変身する「curry GLASS ONION」。
ロック好きのオーナーのもとに同じ趣味をもつ人たちが楽器を手に集まり、ライブ形式で演奏するオープンステージを開催しています。
また美術大学出身のオーナーが主催する「ドローイング」(素描)のワークショップを行うことも。
料理に音楽にアートと多彩なオーナーが思い描く夢は、この店を地域の文化交流の場にすること。
みんなで集って、美味しい料理を食べたり、一緒に音楽やアートを楽しんだり、そうして地域の人たちが交流できる場所にしていきたいと考えています。
「curry GLASS ONION」はカレー屋さんとしてはもちろん、音楽やアートなどいろいろな魅力が満載です!
【curry GLASS ONION】
住所:つくばみらい市陽光台3-22-4 MAP
営業時間:土曜日12:00~17:00 (イベント等で変更の場合あり)
営業日時やメニューの詳細、イベント等の情報はSNSで発信。
Instagram https://www.instagram.com/curry_glassonion/
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