“光”でインドアグリーンをもっと素敵に。家と緑のプロに聞く~緑のある暮らしの愉しみ方3~
守谷市・取手市・柏市を中心とし、注文住宅のR+houseを手掛ける工務店ウェルハウジング。「庭のある暮らし」を提案する同社に、緑のある暮らしの愉しみ方を教えていただく連載企画は3回目を迎えました。
「光でインドアグリーンをもっと素敵に」が第3回のテーマ。家の中で楽しむ観葉植物を、窓から入る自然光や照明器具の光と組み合わせ、素敵に演出する方法を紹介します。
光を上手に使えば観葉植物の魅力がアップ!
インテリアとして観葉植物を置いてみたけれど、いまいちカッコよく見えない…。モデルハウスのように、おしゃれに植物を飾る方法が知りたい…。
そんなときは “光”を活用してみましょう!光と植物を組み合わせることで、立体感が出てより自然な雰囲気になったり、葉陰を作り出して楽しんだりすることができます。
照明の光、窓から入る自然光の2種類の光とインドアグリーンを組み合わせて室内を装飾する方法を、ウェルハウジングのインテリアコーディネーター・ガーデナーの内田唯佳さんに伝授していただきます。
株式会社ウェルハウジング インテリアコーディネーター・ガーデナー/内田唯佳さん
R+house専門の工務店ウェルハウジングが加盟する、お庭と外構の設計プラン「GARDENS GARDEN(ガーデンズガーデン)」の専属ガーデナー、インテリアコーディネーター。顧客の要望をもとにインテリアをプロデュースし、ガーデンデザイナーと連携して庭のプランを提案している。前職はウエディングプランナー。ガーデナーとして働き始めてから植物の魅力にハマり、自宅でも多くの観葉植物やハーブを育てている。
「グリーン関連ではお庭のプランニングがメインですが、インテリアの提案をするとき、どういう観葉植物が合うか口頭でアドバイスさせていただくこともあります。
光と植物を組み合わせると、相乗効果で部屋が本当に素敵になるので、ぜひチャレンジしてみてほしいです」(内田さん)
照明×観葉植物。美しく、使いやすくしつらえるコツ
初めに、ペンダントライトやスポットライトといった照明器具とグリーンの組み合わせ方について聞きました。
白熱灯のやわらかな光がおすすめ!
まずは、照明器具に使う電球の選び方から。電球の種類としては、白熱灯電球・蛍光灯電球・LED電球の3種類が主流です。内田さんによると、植物と最も相性が良いのは、柔らかく自然な光を出す白熱灯だそう。
同社の打ち合わせや商談などに使用している柏たなかStudioのペンダントライトにも、すべて白熱灯電球を使用しています。
「植物は自然のものですから、白熱灯ならではの柔らかく自然な光が一番合います。電気代はLEDや蛍光灯より高くつくものの、LEDの光だと人工的な偽物っぽい雰囲気になってしまう気がしています。
白熱灯は、電球自体が熱くなることを気にする方もいらっしゃいますが、植物の葉に密着させなければ、特に生育に悪い影響はありません」
照明の向きや配置を決めるのは夜
照明器具の位置や当て方も迷うポイントですよね。照明の位置を調整するのは夜間がベストだと内田さんは言います。
「植物と組み合わせるライトに限らずですが、照明の位置や向きは夜に調整してください。実際に照明を使うのは主に夜間ですし、昼だと太陽光に邪魔されて本来の照明の当たり方がわかりにくいからです」
また、作業や食事をするテーブルや、部屋の四隅など暗がりになるところに光を向けると、全体のバランスを整えやすいそうです。
「柏たなかStudioでも、植物を直接照らすというより、机や部屋の隅を照らせるようにライトの向きを調節しています。その光が周りの植物の葉にふわっと当たることで自然な明るさが出て、わざとらしくないおしゃれな雰囲気が出ます」
生活動線を考えた配置にする
照明もグリーンも、生活動線を邪魔しない配置にすることを意識しましょう。
「人が頻繁に通る廊下や、子どもが過ごす場所では、ペンダントライトの位置を下げすぎないようにしています。吊り下げるタイプの照明は、低い位置にすればするほどおしゃれには見えるのですが、生活のしやすさや安全性も大切。日々の暮らしをイメージしながら、照明の位置を決めてくださいね」
自然光×観葉植物。時間によって移ろう陰を楽しむ
インドアグリーンを照らしてくれるのは、照明器具だけではありません。窓から入る太陽光を活用し、観葉植物をもっと楽しんでみましょう。
光が差し込む窓辺に植物を置けば、“葉陰”も装飾の一つとして楽しめます。太陽の光は、時間帯や季節により差し込み方が変化します。つまり、自然光が当たることによってできる影の位置や形も、見るたびに違った雰囲気になるのです。
「時間帯や季節、天候によって日々変化する自然光を利用すると、その時々で違った陰を鑑賞できますよ。当社のお客様の中にも『午後3時ごろにできる陰が一番好き』と楽しんでくださっている方がいます。
陰を楽しむなら、カポックのように葉が個性的な植物や、葉や花の形がかわいい植物がおすすめです」
テレワークが普及した今、時間帯によって変化する植物の陰を楽しみながら仕事に取り組むのも素敵ですよね。
すらっとまっすぐに伸びた葉のサンスベリアは、モダンインテリアにも合いそうな直線的な影を作り出します。
「直射日光を浴びると、植物によっては葉が焼けてしまったり、枯れてしまったりすることもあります。特に、西日が強く当たる場所には注意が必要。窓辺に植物を置くときは、日光に強い品種を選ぶか、レースカーテン越しの柔らかな光を当てるようにしてください」
まとめ
照明の光にも、自然光にも、植物をより美しく、面白く見せてくれる効果があります。光の使い方を工夫してインドアグリーンの存在感をアップさせられれば、部屋全体があか抜けること間違いなし。
次回、第4回のテーマは「観葉植物をハンギングで楽しむ方法」です。引き続き、内田さんにインドアグリーンの楽しみ方について教えていただきます。
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