心癒されるクラフト時間を♪つくばで手織り体験ができる「アトリエゴーシュ」に行ってきた
手仕事ならではの素朴さと温もりが楽しめる「手織り物」。
世界に一つしかないオリジナルの布が作れたら素敵だと思いませんか?
茨城県つくば市にある手織り工房「atelierゴーシュ(アトリエゴーシュ)」で、シンヴィングのハリ&小原が、初めての手織り体験にチャレンジしてきました。
手織りの経験はゼロの2人ですが、3時間の半日体験コースに参加した結果はいかに…?
つくばの手織り工房「アトリエゴーシュ」って?
アトリエゴーシュは、つくば出身の手織り作家・酒寄剛史さんが、2017年にオープンした工房です。
酒寄さんは、20代のときに東京で手織りと出会い、地元つくばにUターンしてゴーシュを開きました。自身のテキスタイルブランド「tsutae」を展開する傍ら、手織工房を主宰しています。
ゴーシュの手織り体験には、半日コース(3時間)のほか、1日コース(7時間)や月会員として参加することもでき、県内外から手織りに魅せられた生徒さんが通ってくるのだそうですよ~!(2021年8月現在は県外からの体験受付停止中)
1.来店&説明。何を作るか決めよう!
つくば市並木の閑静な住宅街に佇むゴーシュ。里山風のお庭が素敵な民家の1階をアトリエとして使用しています。
初回体験では必要書類に名前などを記入したあと、手織りとゴーシュについて簡単な説明を受けます。
ゴーシュでは、自由に手織りを楽しんでほしいという思いのもと、西陣織のような「○○織り」という名前やルールは特に設けていないのだそう。使う糸の素材や色、織り方にも決まりはありません。
酒寄さんは「自由に表現できるのが手織りの魅力です。手芸の専門的な知識が無くても織りたい気持ちがあれば大丈夫ですよ~」と言います。
「思ったよりハードルが高くなさそうだね!」と安心&ワクワクしてきたハリと小原。
半日体験コースでは、ランチョンマット・コースター・ストールなどの布小物を作ることができます。
どんなものを作りたいか、どんなイメージが好きかを酒寄さんと相談し、今回はインテリアとして使うミニマットを作ることに!
2.ヨコ糸を選びます
作りたいものが決まったら、糸を選んでいきます。初回体験の場合、タテ糸はゴーシュで用意してくれているものを使うので、ここで選ぶのはヨコ糸です。
カラフルな糸巻きが並ぶ棚は、見ているだけで楽しい気持ちになってきますね~!
ゴーシュには、コットン・化繊・ウール・カシミヤなど数種類の糸があり、異素材を織り交ぜることもできます。
色を途中で変えることもできるので、糸は何種類選んでもOKです。
ゴーシュでは、紡績工場で余った残糸(ざんし)をメインに取り揃えているので、画一的ではない個性あふれる糸がたくさん♪
グラデーションカラーやラメ入り糸など、ちょっと変わった糸にも出会えます。
この糸たちが、どのような織物に生まれ変わるのでしょうか…?
3.酒寄さんレクチャーのもと、いざ手織り体験!
使う糸を決めたら、いよいよ手織り体験が始まります。
まずはヨコ糸づくりから。先ほど選んだ糸3~4種類を合わせ、手動でボビンに巻いていきます。
キュルキュルキュル…。
「糸を均一な間隔で巻いていくのが結構難しい!」とハリ。
ヨコ糸ができたら、船のような形をした「シャトル」と呼ばれる道具にボビンをセット。
シャトルをタテ糸とタテ糸の間に通し、足元のペダルをパタンと踏みかえると、ヨコ糸がタテ糸に挟まります。
この状態で「筬(おさ)」と呼ばれるレバーを手前に引き、ヨコ糸を寄せる作業を数回繰り返すと…。
おおお~!!!
「もう布っぽいものが出来てきた!すごい!」と、ハリのテンションが一気に上がります。
ここまでの工程は複雑そうにも思えますが、一連の流れを覚えてしまえば作業を繰り返すだけ。
数回織ったところで、「初心者の私たちでも楽しみながら織っていけそうかも♪」と、早くも手応えを感じ始めました。
ちなみに、筬を引く作業は「打ち込む」と表現します。筬の打ち込み加減で仕上がりにも差が出るのだそう。
ふんわりさせたいマフラーやストールは柔らかめに、ランチョンマットなどの敷物類をつくるときには強めに打ち込むなど、作りたいもののイメージに合わせて調節するのがポイントです。
また、ボビンに巻いた糸が無くなったor色を変えたいな~と思ったときは、いつでも色替えOK!
「自分が変えたいと思ったタイミングで違う糸を織り込むことで、機械的ではないナチュラルな風合いが出ますよ」と酒寄さん。なるほど~。
大きな窓からお庭を眺めつつ作業できるゴーシュのアトリエ。住宅街ということもあってとても静かな環境です。
「落ち着いた雰囲気のなかで、ほんと無心になって作業できる。日常生活を忘れられる、こんな贅沢な時間はなかなか無いよ」とつぶやきながら、カタンコトン、カタンコトンと織り続けるハリ。
ゴーシュは、先生が常に横について指導するような「ザ・お教室」という雰囲気ではなく、うまくやらなきゃ、失敗しちゃいけない…といった変な緊張感がありません。
もちろん、糸が絡まってしまったり、機械の使い方がわからなくなったりしたら、その都度酒寄さんが丁寧にレクチャーしてくれるのでご安心を!
1人で作業に没頭するのも良し、お友達や酒寄さんお話しながら織るのも良し、思い思いの時間が過ごせますよ♪
模様を入れてみたり、異素材を使ってみたり、アレンジも楽しい!
だいぶ手慣れてきた様子のハリに、「模様を入れてみますか?」と酒寄さんが提案してくれました。かなり難しそうに見えますが、、、
実際にハリが挑戦してみた動画がこちら!
きれいな模様になっていますね♪初回体験にも関わらず、こんな面白いテクニックを教えてもらって大満足でした。
こ~んな風に、カラフルな糸やワタなど、異素材を織り込むことだってできます。
4.完成!材料費は使った糸の分だけお支払い
あっという間の3時間。作りたかったミニマットが無事完成しました。
「何とか織りとか伝統工芸って、先生が厳しそうなイメージで正直心配だったけど、フレンドリーな酒寄さんのおかげで、久しぶりにリラックスした時間を過ごせたなぁ。手織り自体、思ったよりも複雑ではなくて、楽しみながらできたのが良かった!模様を入れるのはちょっと難しかったけど(笑)一段一段出来上がるたびに達成感があるし、何より実用性のあるものを作れるのがいいよね♪
次はああしてみたい、こうしてみたいと欲が出てきたので、また来たい。子どもにもやらせてみたい~!」と大満足のハリ。
ところどころ、ほつれや隙間などのアラはあるものの、それも手作りならでは。「この部分はこんなこと考えながら作ったな~」なんて思い返すのも楽しいでしょう。
【半日体験コース(3時間)の料金】
・体験料3,000円+材料費実費(950円)
材料費は、作品の重さをはかって計算します。今回作った長さ70cmのミニマットで、1枚あたり約80g(950円)でした。
よりボリュームのあるマフラーやストールだと、材料費は2,000円ほどが平均的だそう。糸の素材によっても価格が変わるため、詳しくは体験時に相談してみましょう!
そのほかのコースや月会員の料金詳細などはこちらから。
ベビーフレンドリーレッスンも開催
ゴーシュでは、乳幼児のいるママ&パパが参加しやすいベビーフレンドリーな体験コースも開催中です。
赤ちゃんとのお出かけは、なかなか予定通りにはいかないもの…。通常は開始時間が決まっている体験コースですが「ようこそ赤ちゃん」コースでは、9:00~12:00の間なら何時に来てもOKで、来店した時点から3時間の体験がスタートします。
酒寄さん自身が現在0歳児の子育て中であることや、以前の職場で「手織りに没頭する時間があったことで、目の前の生活のことばかりにならず救われた」という子育て中ママの言葉を聞いたことをきっかけに、ベビーコースの開催を決めたのだそう。
子ども用の小さな織り機も。赤ちゃんだけでなく、小学生のお子さんと訪れるお母さんもいるんだって!
十人十色の楽しみ方ができる手織工房atelierゴーシュ。ぜひ、自分だけの時間&布をつくってみては?
atelierゴーシュ
住所/茨城県つくば市並木3丁目エリア(詳細住所は予約後にご連絡)
電話番号/ 029-896-7049
営業時間/9:00~16:00
営業日/火・水・木
HP/https://atelier-gauche.link/
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